福岡市、子どもの医療費助成に朗報!!

今年の7月1日から福岡市では子どもの医療費助成が3歳以上中学3年生生まで拡大されました!!月500円の負担のみでそれ以上は月内無料になります!!

ここまで来るには本当に長い年月が有りました。

まつうら歯科が名島で開業した1987年(昭和62年)頃は、それ以前の保護者たちの運動で3才未満まで助成が有り治療費が無料でした。子どものむし歯洪水の時代はそろそろ終わろうとはしていましたが、九大病院に小児歯科ができて7年目で、予約がなかなか取れず数カ月待たなければならない状態でした。それでも福岡市にも小児歯科専門の歯科医院ができ始めて子どもの治療と定期検診が広がっていきました。

そんな中、福岡県では1998年(H10)から「乳幼児医療費助成拡大連絡会」ができて、「子どもの医療費を無料に」と保護者や医療者・保育者・大学教官等とともに署名活動や福岡県・福岡市との懇談などの運動を続けてきました。(隣県の山口県では就学前の子どもの歯科治療費が無料!というのが発端でした)

まつうら歯科の院長も発足当初から世話人として活動してきました。福岡県に提出した署名が6回、19万筆あまりになったところで、2008年10月から福岡県では就学前まで無料化になりました。

しかし、一部窓口負担や所得制限が導入される結果になりました(福岡市は就学前までは無料)。運動は引き続き「ふくおか子どもの医療を守る会」と改称して医科の先生方とも協力し、一部窓口負担の全廃や、全国的な流れである義務教育(中学生)までの無料化を目指して署名・懇談・講演会などを行ってきました。
その後2016年10月からは助成制度の対象が小学生まで拡大されましたが、窓口では1医療機関で1200円の一部自己負担、3歳以上就学前では800円の一部自己負担(自治体によって各自己負担額が異なる場合もある)と言う状態が続きました。

「ふくおか子どもの医療を守る会」では引き続き福岡県や福岡市との懇談会や議員との懇談会、あたらしい署名などを継続してきた結果今回は福岡市だけではありますが、中学生までの助成が実現することがでました。これまでに集めた署名の総数が23万筆近くになります。

2020年をもって院長は世話人を副院長に引き継ぎましたが、これまでまつうら歯科だけで集めた署名も4万筆あまりにのぼり、これまで署名にご協力下さった保護者やご家族の方々に御礼を申し上げたいと思います。残念ながら初めの頃署名をいただいたご家族のお子さんは一部しか恩恵にあずかれなかったことになりますが、現在はすでに親になってお子さんを連れてきてくださる方もおられます。

「守る会」ではこれを福岡市だけでなく福岡県全部の義務教育終了までの子どもに助成が拡大されるように今後も活動をつづけていきます。
今後とも皆さまのご協力をお願いいたします。

2021年6月22日
まつうら歯科院長 松浦美智子

子どもの医療費助成について、詳しくは下記リンク先をご覧ください。

ふくおか子どもの医療を守る会

乳幼児医療全国ネット(こちらは各県・自治体ごとにばらばらな助成を国でやってほしいとの要望や、歯並び治療も保険でできる様になどの要望もしています)

 

 

2021-06-23 | Posted in スタッフブログComments Closed 

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