小児治療
小児治療の流れ
リコールシステム(定期健診)
子どものむし歯は進行が早く、ちょっと油断すると手遅れになりやすいです。そこで当院ではお口の中の病気の早期治療・早期予防のため、治療がおわってから4カ月おきに定期健診を行っています。
むし歯が小さいうちだと治療時間・治療費・通院回数が少なくてすみ、お子さんと保護者の負担が少なくてすみます。
また定期的に診ることで、お子さんの年齢・発育状況に応じた効果的な予防処置・歯みがき指導ができます。
『卒業』制度
乳歯から永久歯へ生え代わり、12才臼歯の予防処置を終えると、小児健診は終了となり、大人の定期健診に変わります。その時期を、まつうら歯科では子どもの歯の『卒業』とし、修了証と歯の模型を差し上げています。これまで716人のお友だちが卒業しました。「兄妹三人の模型と写真を飾っています!」と言う声を伺うと嬉しくなります!!
定期健診時に行う主な予防処置に『シーラント』と『フッ素』があります。
1)『シーラント』
奥歯の溝は歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯のできやすいところです。
むし歯になる前にあらかじめ合成樹脂(プラスチック)で溝を浅くして、歯垢がたまりにくく清掃もしやすくなる・・・・という予防法です。
2)『フッ素』
フッ素は歯の表面のエナメル質を強くしてむし歯になりにくくします。
年に3~4回塗るのをおすすめします。
(ただし、フッ素をぬれば全く虫歯ができなくなるというわけではありません。大切なのは日々の食生活や歯磨きの習慣です。)
『口腔機能発達不全症』の予防も含めた健診時の指導も適宜行って
(指しゃぶり等悪習壁への対応や口呼吸・おくちぽかん対策、舌の
治療の方法とおおまかな費用
~子どもの医療費~
福岡市では以前は小学生になったら医療費は3割負担でした。しかし2021年(R3)7月から小学生~中学生まで自己負担500円/月までの医療費助成となりました!また、フッ素塗布も保険で診療できるようになり、なんと2024年1月からは高校生迄助成が拡大されて子育て中の保護者にとっては本当にお財布の心配なく1コインで受診ができて、子どもの歯を守ることができるようになりました。
~ここに至るまでの歩み~
<ふくおか子どもの医療を守る会>
福岡県では1998年(H10)から「乳幼児医療費助成拡大連絡会」として、「子どもの医療費を無料に」と保護者や医療者・保育者・大学教官等とともに署名活動などの運動を続けてきました。まつうら歯科の院長も発足当初から世話人として活動してきました。2008年10月から福岡県では就学前まで無料化になりましたが、一部窓口負担や所得制限が導入される結果になりました(福岡市は就学前までは無料)。運動は引き続き「ふくおか子どもの医療を守る会」と改称して一部窓口負担の全廃や、全国的な流れである義務教育(中学生)までの無料化を目指して署名など行ってきました。
その後2016年10月からは助成制度の対象が小学生まで拡大されましたが、窓口では1医療機関で1200円の一部自己負担、3歳以上就学前では800円の一部自己負担(自治体によって各自己負担額が異なる場合もある)という状態が続きました。
「ふくおか子どもの医療を守る会」では引き続き福岡県や福岡市との懇談会や議員との懇談会、あたらしい署名などを継続してきた結果、上記の通り現在では1コインでの受信が可能になりました。
詳しくは下記リンク先をご覧ください。
◆ふくおか子どもの医療を守る会
◆乳幼児医療全国ネット (こちらは各県・自治体ごとにばらばらな助成を国でやってほしいとの要望や、歯並び治療も保険でできる様になどの要望もしています)
子どもの歯Q&A
福岡小児歯科集談会のホームページには、まつうら歯科のスタッフも参加してできた子どもの歯に関するQ&Aのコーナーがあります。
子どもの歯のことでわからないことがあるんだけど・・・、そんな「疑問」や「困ったこと」にお答えします。
歯に関する絵本の紹介
虫歯菌のことや歯みがきの重要性が楽しく理解できる絵本など、年齢に応じて各種ご用意しております。お読みになりたい方は受付でお声がけください。
★1~2歳児、幼児向け
『ちいちゃんのはいしゃさん』 (銀河社)
『は・は・はのはなし』 (福音館書店)
『わにさんどきっ、はいしゃさんどきっ』 (偕成社)
★3~5、6才児向け
『もりのはいしゃさん』 (偕成社)
『むしばちゃんをやっつけろ』 (偕成社)
『きつねのはぶらし』 (偕成社)
『ミュータンスの冒険』 (童心社)
『歯がぬけた』 (PHP研究所)
★小学校低学年向け
『むし歯のもんだい』 (福音館書店)
『むしばくんにまけないぞ』 (偕成社)
★小学校高学年向け
『口の中の戦争』 (大日本図書)