桜の木よごめんなさい!
開業30年。20年目に狭い駐車場を解消するために、診療室前の公園を手に入れました。
東区千早の都市区画整理事業の一環で公園が売りに出されたのです。もちろん診療室から見える2本の桜はこれまで借景として患者さんからも常に愛されてきましたので残しました。診療室の改装とともに駐車場も整備して車での患者さんも通院しやすくなって10年が経ちました。
ところが5年くらい前から片方の樹勢が弱くなり、花付も少なくなり始めました。これは整枝した方が良いとのことで造園屋さんにこの11月にクレーン車まで使ってさっぱり切ってもらいました。一部キノコがついておりそれは樹木医に相談した方がいいとのことであちこち探してみてもらうことに。
樹木医森陽一さんの診断は「大きな原因は桜の木のすぐ横の車いす用のスロープやアスファルトの駐車場・歩道の為根が伸びきらなかった事」でした。
おまけにもともと地面の深さが浅く木が栄養を十分取れないと。キノコは木の栄養が取れたら問題にはならない。
子ども達に喜んでもらおうと取り付けた大型のカブトムシヤやカマキリを固定するワイヤーも食い込んでおり、これも2~3年おきに奥に緩くするようと。
毎年花が咲くのを心待ちにするのに、生きている桜の木のゆっくりとした生の営みにはまったく気が付かなかったことを大いに反省!!!
こういう環境のさくらは、「大きな鉢植えの木と思うように」との樹木医の言葉をしっかりかみしめて、これから後10年も20年もこの2本の桜とお付き合いできるよう手立てをとっていきたいと思いました。
まつうら歯科 院長 松浦美智子